教員 辞めたいあなたへ|辞めたくなる理由とその対処法


もう、限界……

そんな気持ちにもなりますよね、あなたはいつもがんばっていますよ。
教員という職業は、日々の業務の中で大きなプレッシャーや負担を伴います。
- 授業準備
- トラブル対応
- 家庭との両立
- 保護者対応
- 同僚との相性
上げだすとキリがないくらい、悩みありますよね。悩みすぎて眠れない夜――
すべてが心身に重くのしかかり、「辞めたい」と思うことがあってもおかしくありません。

悩んでいるのはあなただけではないですよ。
多くの教員が感じているその気持ちに、理由はきっとあるはずです。
今回は、教員が辞めたくなる理由やその背景を紐解きながら、どう対処するべきかを考えていきます。
教員を辞めたいと思うのはおかしいことじゃない

他の人は楽しそうに仕事しているのに自分だけ……
まず、これが勘違いです。
確かに、仕事が好きで好きでたまらない人はいますが、そうでない人もたくさんいます。
教員が辞めたくなるのはどんな時?
「もう無理かも」と感じる瞬間は、どの教員にも訪れる可能性があります。
それが初任の時なのか、慣れてきた30代なのか、育休復帰の今のなのか…
病休の教員を見てわかるように年齢や経験数は関係がありません。
教育現場の実情とその過酷さ
教員の仕事は、表からは見えにくい重圧や責任が積み重なっています。
- 授業
- 会議
- 行事準備
- 保護者対応
- 児童生徒のケア
- 学級経営
他にも色々ありますよね。日常的に長時間労働となり、休日も仕事のことを考えざるを得ない人が多いのが現実です。
毎週末職場に行って仕事をしている人も多くいらっしゃいます。
そんな中で「辞めたい」と思うのは、当然とも言えるほどの負担があるのです。

正直言って、がんばりすぎです!
「辞めたい」と感じる自分を責めなくていい理由

こんなことで辞めたいなんて、自分は弱い…
そう感じるのはむしろ、真面目に向き合っている証拠です。
自分を責めるよりも、「なぜそう感じているのか」に目を向け、心の声を丁寧に拾うことが大切です。あなたの気持ちは、否定されるものではなく、尊重されるべきものです。

あなたは充分がんばっています!
教員が辞めたくなる5つの理由
教員は多くの人と関わることから、ストレスを感じやすい職場です。

わたしは、同学年のパートナーと上手くコミュニケーションを取れなかったとき、特にしんどさを感じました。
業務量の多さと長時間労働
教員の仕事は、「授業」だけでは完結しません。
事務作業、指導計画、保護者との連絡、児童への対応など、多岐にわたります。毎日の残業が当たり前となり、プライベートの時間が削られていく状況では、心身の限界を迎えるのも無理はありません。
保護者対応や人間関係のストレス
近年、保護者からの要望やクレーム対応に頭を悩ませる教員が増えています。
職場の人間関係も、管理職との意見の食い違いや同僚との摩擦がストレス要因となりやすいです。
人と向き合う仕事だからこそ、対人関係のストレスは避けられず、「辞めたい」と感じる大きな要因になります。
子育てと仕事の両立が困難
特に子育て中の教員にとって、フルタイム勤務との両立は非常に厳しいものです。
自分の子どもの送迎や体調不良への対応ができないもどかしさに加え、職場では周囲に気を遣いながら働かなければなりません。
このような日々が続けば、心の余裕がなくなり、「続けるのがつらい」と感じるのも当然です。
年休の取りづらさと心身の疲労
教員は「子ども優先」の文化が根強く、自分の体調不良や家族の事情であっても、簡単に休めない空気があります。
その結果、無理を重ねて体調を崩したり、心が疲弊してしまうこともあります。「このままでは続けられない」と感じたとき、それは限界のサインかもしれません。
キャリアや将来への不安
年齢を重ねるほど、「このまま教員を続けていけるのか」という不安が募っていきます。
管理職への昇進を望まない場合、キャリアの選択肢が限られているように感じてしまう人も少なくありません。
将来への道筋が見えないとき、「辞めたい」と思う気持ちが強くなるのは自然なことです。
教員を辞めたいと感じた時の対処法

「辞めたい」と感じたときは、その気持ちを無視せずに時間をとって向き合ってみましょう。
まずは「本音」を紙に書き出してみる
もやもやした気持ちは、言語化することで整理されていきます。
何がつらいのか、どんなときに「辞めたい」と思ったのか、自分の気持ちを紙に書き出してみましょう。
思考の渦から抜け出し、冷静に状況を見つめ直す第一歩になります。
周囲に相談してみる(同僚・家族・専門窓口)
「辞めたい」と感じたときこそ、一人で抱え込まず、信頼できる相手に話すことが大切です。同僚や先輩、家族に相談することで、思わぬアドバイスや共感が得られることもあります。また、教職員の相談窓口やメンタルケアの専門機関も利用を検討してみましょう。
一時的な休職や異動の選択肢を考える
「今すぐ辞める」のではなく、「一旦離れる」選択肢もあります。
休職や異動によって環境が変われば、気持ちに変化が生まれるかもしれません。
限界まで頑張り続けるよりも、立ち止まる勇気が心と体を守ることにつながります。
久々にあった同期が「実は病休もらってたんだよね」と聞くと、「あんなにバリバリの彼女が!」と驚いたものです。
気持ちが折れてしまうタイミングはいつかわかりません。そうなる前に立ち止まって考えたほが、トータルいい方に進めると私は思います。
非常勤・フリーランスなど柔軟な働き方も視野に
教員を辞める=教育から離れる、とは限りません。
非常勤講師や家庭教師、フリーランスの教材作成など、自分のペースで働ける選択肢もあります。
「一度フルタイムを手放す」という柔軟な発想が、新たな道を切り開いてくれることもあります。
自分の「本当にやりたいこと」を探してみる
教員の仕事を通して得たスキルや価値観は、必ず他の分野でも活かせます。
「自分は何がしたいのか」「どんな働き方をしたいのか」と向き合ってみることで、新しい可能性に気づくことができるでしょう。
教員を辞める前に知っておきたい現実と準備

教員を辞めて後悔しないように、先に知っておいたほうがいいことをお伝えしますね。
転職に必要なスキルや資格は?
教育以外の分野で働くには、新たなスキルや資格が必要になることもあります。とはいえ、プレゼン力、マネジメント力、コミュニケーション力など、教員が日々培っている力はどこでも評価されます。必要に応じて学び直しの準備をしていくと安心です。
教員の経験が活かせる仕事とは?
教育系ベンチャー、出版社、福祉・子育て支援、研修講師、広報など、教員の経験が活かせる場は想像以上に広がっています。
「先生」だからこそできる仕事があるという自信を持って、情報収集を始めてみましょう。
生活と家計をどう安定させるか
収入面での不安が強い場合は、まずはライフプランを見直すことが大切です。
配偶者の収入、貯蓄、退職金などをもとに、現実的なシミュレーションを行いましょう。副業からスタートして徐々にシフトするなど、段階的な方法も有効です。
教員を辞めたいと思った今こそ、自分と向き合うタイミング
忙しい日々を送っていて、自分の気持に蓋をして時間が過ぎてしまうことがあります。
でも、時間は帰ってきません。あとで後悔しないように、「辞めたい」と感じた今、自分と向き合うことをおすすめします。
詳細はこちらの記事へ>>教員辞めたいと思ったときに書き出すシート(準備中)
一人で抱え込まないことの大切さ
苦しさを抱えたまま働き続けるのは、心にも体にも大きな負担を与えます。
「もう無理かも」と感じた時こそ、誰かに話すこと、自分の気持ちを大切にすることが必要です。あなたの声を受け止めてくれる場所は、必ずあります。
小さな行動が未来を変える
転職や退職は大きな決断ですが、その第一歩はほんの小さな行動です。情報を集める、相談してみる、ノートに気持ちを書く――それだけでも、今とは違う景色が見えてくるかもしれません。あなたの未来を変えるのは、今日の一歩かもしれません。

このサイトに辿り着いてくださったのも、あなたの一歩の結果です。
まとめ 教員を辞めたいと思っているあなたへ
一番最後にちゃんと伝えておきたいことがあります。それは
【あなたは充分がんばっている】ということ、毎日起きて職場に行く。
これってすごいことです。毎日休む日まもなく忙しい日々を送られていると思います。
でも「辞めたい」と思ったその気持に蓋をして時間がすぎるの待つのは辞めませんか。
一緒に進みたい道を確認していきましょう。